「Screaming Frog SEO」で計測するクローラビリティ

今までも何度かご紹介した「Screaming Frog SEO Spider」ですが、いっこうに国内で流行っていない感が否めません・・・が、本当に重要なツールだと思うので、どんどん活用事例をご紹介していこうと思います。

(過去の記事はこちら)
今回は「クローラビリティ」を計測します。

ページの深さを計測する

Screaming Frog SEO Spider」で取得できる値の中に"ページの深さ"があります。ある特定のページへ到達するまでに何回クリックを要するかです。クロールバジェットの考え方からも、この点は非常に重要なポイントになりますが、「Screaming Frog SEO Spider」なら自動的に数値が取得できます。

例えば、とあるウェブサイトを数万件クロールしてみた時のDepthを見るとこんな感じに見えます。


このレベルは、SEO業者も入っていてクローラビリティもちゃんと考えられているなと直ぐに分かります。
Screaming Frog SEO Spider」のFAQ等では分かりませんが、動きを見ている感じでは、Aというルートではクリックが5回必要でも、Bというルートでクリックが3回で到達できるページであれば、「3」と集計されるようです。

なので、クロールしはじめた段階でDepthが「5」となっていたページ数が全体の2割を占めていても、クロールページ数が増えるとともに「5」としてカウントされていたページ数が一気に減ったりします。

ウェブサイトの性質に加え、クローラビリティの両面を考えた場合、普通のサイトは経路によってDepthが異なるのは当たり前だと思います。しかし!最終的に数万件のサンプルページをクロールし終えた段階ではDepthが最大5以内には主要なページを押さえておくべきでしょう。
ただし全ページではないので、あくまで参考値として見ておくべきでしょう。

このデータさえ手元にあれば、SEO業者に依頼する必要が無くなるかもしれません。
こちらのデータは「nanapi」さんです。


深いページのリストを取得するには?

さて、ざっくりページをクロールしてみて何回もクリックしないと到達できないページ群がどの程度あるかはグラフを通じて分かりました。では、深いページがどのようなページかを特定するにはどうすればいいでしょうか?

Screaming Frog SEO Spider」の「Internal」タブに「Level」という項目があります。ここが深さを示します。


クロールスタートページが「0」で、そこからどれくらい深いかが数字で示されます。
データをExportすれば、URLのリストが出来上がります。

また、10以上の数字はグラフでは「10+」として纏められてしまいますが、Levelではちゃんと数字で見ることもできますので、重要なページが深い場所にいる場合は導線の見直し、即ちウェブサイト内でのリンクビルディングに注意を払うべきでしょう。

もう一つ重要な指標。「内部リンク」数

ウェブマスターツールでも「内部リンク」として提供される、ウェブサイト内におけるリンクされている数ですが、「Screaming Frog SEO Spider」では「Internal」タブの中にある「Inlinks」として提供されています。


ウェブサイトを作る上で重要なページには無意識的に「パンくず」や「フッター」でリンクを貼ると思いますが、やはりちゃんと数値でチェックはしておきたいところ。

検索エンジンにIndexされていないページが、実は殆どリンクが貼られていなかったりしませんか?
また、Inlinksが少ないということは横導線が無いということです。どういうページ群で横導線が足りていないのかをちゃんと把握しておきましょう。

各個別の読み物ページでは横導線は不要なのでしょうか?
上下の階層へのリンクさえあれば、そのページは良いのでしょうか?

もう一度検討してみてください。

もちろん、クローラビリティは以上の2点だけではありません。
でも、一番見えにくくKPI化されていない部分ではないでしょうか?ページスピードだったり、他の無料の解析ツールでも見えるものはいくつもあります。

内部リンク数もウェブマスターツールで見えるでしょう。
でも、恐らく足りていませんよ??
ぜひ「Screaming Frog SEO Spider」を活用してみてください。別に回し者でも何でもありませんが(苦笑

<ご参考>
Screaming Frog SEO Spiderとその使い方・活用法に関する記事はこちら
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