【読了】100万人から教わったウェブサービスの極意――「モバツイ」開発1268日の知恵と視点

 100万人から教わったウェブサービスの極意 ~「モバツイ」開発1268日の知恵と視点


スマートフォンを購入前の数ヶ月間、「モバツイ」にお世話になっていた時期があります。もしかしたらスマートフォン購入後も利用期間があるかもしれませんが、ホントTwitterの歴史とともに歩んできたと言っても過言ではないサービスです。

本書でもほぼTwitterの歴史が語られているという感じで、凄く懐かしい話ばかりでした。
最後に新サービスを1人で1から立ち上げた立場として、諦めずに続けたサービスであるからこその成功であることを踏まえ、「常に自分の欲望に正直で、ワガママであるべき」だと述べています。
評論家にならず実行・実現有りきで100%専念することが「モバツイ」の成功に繋がっているのですね。

Google Tag ManagerのMacroで、「dataLayer」にVersion2が追加された

Data Layer Versionという項目が追加されて、「Version 2」というものが出来た。


日本語のヘルプだとまだ全く触れられていないけれども、英語のヘルプを見ると「ドット」の処理方法が変わったらしい。

Version 1: allow dots in key names. For example, for dataLayer.push('a.b.c': 'value'), interpret the name of the key as "a.b.c" (i.e. {'a.b.c': 'value'}).
Version 2: interpret dots as nested values. For example, interpret dataLayer.push('a.b.c': 'value') as three nested levels:{a: {b: {c: 'value'}}}. This allows you to read nested values; you could set the variable name to 'a.b' and it would return the object {c: 'value'} (according to standard JavaScript rules). Nested pushing also allows you to directly edit nested values, so executing:
    dataLayer.push('a.b.c': 'value')
    dataLayer.push('a.b.d': 4)
on your page would result in a dataLayer that looks like {a: {b: {c: 'value', d: 4}}}.
https://support.google.com/tagmanager/answer/2644341?hl=en


今のところトランザクション、イベント、カスタムディメンションとかその辺りしか利用していないから、直ぐに使う事はなさそうだけど、配列のネストデータの編集が手軽に出来るようになったということで、また一歩Tag Managerの利用価値があがりましたね。

【参考】
Google Tag Managerに関するまとめ

【Google Analytics】Googleが用意したダッシュボード、カスタムレポート、アドバンスドセグメントのサンプルも活用しよう


Google Analyticsのソリューションギャラリー、実はいつから存在しているのかは知らないのですが、時々話題になることがあります。
たぶん、最近出来たページなんだと思いますが、過去にGoogleの中の人が個人的にブログでテンプレートを公開することがあって、それがこのソリューションギャラリーにまとまったというイメージです。


Google Analyticsのソリューションギャラリー

選択肢は沢山ありますが、実は重複が多くてそれほど種類は多くないのですが・・・

例えば・・・

■(ダッシュボード)サイトパフォーマンスダッシュボード
・平均ページロードタイム
・平均サーバーレスポンスタイム
・平均ドメインルックアップタイム
・ユーザーキャッシュインフォ(ユーザー種類ごとのロードタイムを見ることでキャッシュ効果を測る)
・モバイルページロードタイム
・ブラウザ別ページロードタイム
・主なページ別ページロードタイム
・国別ドメインルックアップタイム
・国別サーバーレスポンスタイム
・国別リダイレクトタイム

サイトが海外展開していないのであれば、国別などを別指標を配置してもいいですね。

■(カスタムレポート)Referring Pages
参照元経由のランディングページ一覧

■(カスタムレポート)Mobile Metrics by Hour of Day
時間帯ごとのモバイルセッション件数

などなど。
他にもソーシャル系やエンゲージメント系など様々な種類があって、大体どんな種類のレポートを見るべきなのかという参考にもなると思っています。

ダッシュボードやカスタムレポート、アドバンスドセグメントの使い方を学ぶという意味でもダウンロードするのはとても良いと思います。

ここからどの指標を上げるには、どう戦略を立てるかなんて考えながら覗くと良いと思います。


Google Analyticsのソリューションギャラリー

【読了】20%ドクトリン サイドプロジェクトで革新的ビジネスを生みだす法




20%ドクトリン サイドプロジェクトで革新的ビジネスを生みだす法」を読みました。
今は「ハッカソン」という言葉をシステム関係者なら誰もが耳にしたことがあると思いますが、米Yahooで始まった「Hack Day」が一般に公開され、全世界的に広げていったその企画がどのように生まれたのか。そしてGoogleのGmailやGmail内のAdsense広告がどのように生まれたのか。その他本書内で紹介されている事例が20%ルール、即ちGoogleがかつて公言していた業務時間の20%を自由な自分のやりたいプロジェクトに時間を割くという、そのルールによって生まれてきた。

どの事例にしても、それぞれ開発者が自分にとって必要だと判断し、素早く形にしながら、その形によって皆を納得させていく。そして往々にして形にする過程においては資金や人などの資源で制約が付くものです。

本書で紹介されている事例は全てがその制約を味方につけ、サービスの発展につなげている。

20%ルールによって作られたサービスがGoogleのように会社の主力商品となることもあれば、Flickrのように主力としていたゲーム事業を捨て去り、写真共有サービスの会社となる、完全に事業を乗っ取る例もありますが、そこにはアジャイルの「イテレーション」とリーンの「ピボット」の概念がとても重要になってくるわけです。

本書におけるFlickrの「ピボット」は説明不足なのか、リーンの考え方に照らし合わせると、ちょっと企業目線で強引な掛けのような「ピボット」なので、Flickrの例は偶然の産物なのかもしれません。

あと、本書でGmailの事例の部分で未だにJavascriptをJavaと言い続けている部分があって、その点ではとても残念でした。訳者が悪いのか著者が悪いのか。。。

まぁ本書の内容とはあまり関係がないのですが、ちょっと気になってしまいまして・・・

ともかく、事例とそのまとめとしての本書はとても意味のあるものだと思います。


<追記>
Gmail内広告の導入に関して、Adsenseのディスプレイ広告技術がそのまま応用されたということでした。それはメール内の文章を解析して最適な広告を表示するというもの。
その技術は逆に今のコンテンツ重視のSEOに繋がってきていて、そのコンテンツ内の解析とタイトルタグとか、その他要因との相関性を見ながら、且つキーワードが羅列されるような状況であることを検知しながらコンテンツとしての価値算出に結びついているのでしょうね。